さて音楽紹介。
今回は紹介ってよりも自分の思い出語りっぽくなっちゃいますが。
僕が中学校の時入っていた吹奏楽部の2つ上の先輩から教えてもらった曲です。つまり当時中学一年生。確か先輩が卒業する少し前だったと思います。
この頃はまだ全くピアノが弾けなかったんですが、(小学校の器楽合奏でビートルズを弾いたくらい)この曲を弾きたいがために独学でピアノを始めました。
今思えば、これ本当に坂本龍一の曲?ってくらい単純でコード進行もシンプルなものなんですが、転調後がなかなか弾けず苦労したなぁと今書いてて思い出しました。
毎日部活が終わるとピアノに向かいこの曲ばかり弾いてました。しかし次第に飽きて違う曲を弾こうと思ったものの、楽譜通りに弾くことが面倒くさくて自分の好きな響きを(当時はコード進行なんてまともに理解してなかったけど)探して色んな和音を弾きまくりました。感覚でどんどん新しい響きや進行を見つけるのにものすごくワクワクして、女子達に怒られながらも学校が閉まる直前まで毎日飽きもせずトライ&エラーでコード進行を身につけていったのです。
パート練習を抜け出し、誰もいない音楽室でカセットテープに演奏(と呼べる代物ではない)を録音しまくって家で聴き返して.......今思えばあの日々は今の作曲の根幹になっているなぁ。
そんなこんなでコード進行を試しまくってる内に"楽譜通り弾くのが面倒"を通り越して楽譜通りに弾けなくなってしまったのでこりゃ困ったってことになり作曲を始めたわけですが、この曲を教えてくれた先輩も当時から作曲をしていて、直接作曲を薦められたわけじゃないけど何か不思議な繋がりを感じるなぁとか思ってしまうのです。
さて肝心の曲の方ですが、前述の通り坂本龍一とは思えないほどシンプルでメロディもわかりやすいものです。だからこそ今以上に未熟な当時の自分の心にも響いたんですな。
冒頭のG→C→G、こんなに安心する進行があって良いのか.......!!!と当時の自分は驚嘆したもんですが、なんのこたぁないI→IV→Iですね。笑
メロディに対するコードの付け方、ベースの移動が素直なので全く聴き疲れしませんね。意外性のあるコードなんかも曲中一度も出てきません。どんな気持ちで氏がこの曲を書いたかはわかりませんが、色んな意味でこの手の曲は量産して欲しくないですね。
最近だと星になった少年のメインテーマもメロディのわかりやすいものでしたが、aquaと違いコード進行は洗練されています。どちらが好きかと言われれば今はこっちだなぁ。笑
しかしaquaには過ぎ去りし日々の思い出が詰まっているので、今でも時々弾きたくなるのです。(演奏技術は中学生の頃から大して進歩していないので転調後はやっぱり引っかかる)
【音楽紹介第2回】坂本龍一 / aqua
Powered by Blogger.