音楽紹介。
今回はデンマークのエレクトロニカ/ポストロックグループEfterklangの2004年のアルバム(実質的な1st)、Tripperです。
このグループは結構広い音楽性をカバーしてるんですけど、このアルバムはとにかく純粋なエレクトロニカ。質感の良いノイズがパルスとなってアルバム全体を支配しています。
メロウでダウナーなニカが大好きな自分はこのアルバムに出会ったときに「あぁ、これだ......!」と思いましたね。
音楽としての質が非常に良いので、聴けば聴くほどその魅力が染みこんでくるような感覚。
alva notoやryoji ikedaとはまた違った有機的なノイズ。
音楽的な構築美を感じさせる素晴らしい作品が詰まっています。
この人たちはライブパフォーマンスも素晴らしくて、自分が音楽的にやりたいことはほぼ全てやられちゃってます。将来ライブ的な活動をするならこういうことがしたいなぁと漠然と思ったりもしているのです。人を募ってね。
フロントマンのキャスパー・クラウセンはとんでもない音楽的才能、世界観を持っていると思います。
Sigur rosやmumと比べると日本での知名度はまだまだ今ひとつのEfterklang。最もエレクトロニカ色の強い1stの紹介でした。
Archive for 7月 2012
【音楽紹介第3回】Efterklang / Tripper
【音楽紹介第2回】坂本龍一 / aqua
さて音楽紹介。
今回は紹介ってよりも自分の思い出語りっぽくなっちゃいますが。
僕が中学校の時入っていた吹奏楽部の2つ上の先輩から教えてもらった曲です。つまり当時中学一年生。確か先輩が卒業する少し前だったと思います。
この頃はまだ全くピアノが弾けなかったんですが、(小学校の器楽合奏でビートルズを弾いたくらい)この曲を弾きたいがために独学でピアノを始めました。
今思えば、これ本当に坂本龍一の曲?ってくらい単純でコード進行もシンプルなものなんですが、転調後がなかなか弾けず苦労したなぁと今書いてて思い出しました。
毎日部活が終わるとピアノに向かいこの曲ばかり弾いてました。しかし次第に飽きて違う曲を弾こうと思ったものの、楽譜通りに弾くことが面倒くさくて自分の好きな響きを(当時はコード進行なんてまともに理解してなかったけど)探して色んな和音を弾きまくりました。感覚でどんどん新しい響きや進行を見つけるのにものすごくワクワクして、女子達に怒られながらも学校が閉まる直前まで毎日飽きもせずトライ&エラーでコード進行を身につけていったのです。
パート練習を抜け出し、誰もいない音楽室でカセットテープに演奏(と呼べる代物ではない)を録音しまくって家で聴き返して.......今思えばあの日々は今の作曲の根幹になっているなぁ。
そんなこんなでコード進行を試しまくってる内に"楽譜通り弾くのが面倒"を通り越して楽譜通りに弾けなくなってしまったのでこりゃ困ったってことになり作曲を始めたわけですが、この曲を教えてくれた先輩も当時から作曲をしていて、直接作曲を薦められたわけじゃないけど何か不思議な繋がりを感じるなぁとか思ってしまうのです。
さて肝心の曲の方ですが、前述の通り坂本龍一とは思えないほどシンプルでメロディもわかりやすいものです。だからこそ今以上に未熟な当時の自分の心にも響いたんですな。
冒頭のG→C→G、こんなに安心する進行があって良いのか.......!!!と当時の自分は驚嘆したもんですが、なんのこたぁないI→IV→Iですね。笑
メロディに対するコードの付け方、ベースの移動が素直なので全く聴き疲れしませんね。意外性のあるコードなんかも曲中一度も出てきません。どんな気持ちで氏がこの曲を書いたかはわかりませんが、色んな意味でこの手の曲は量産して欲しくないですね。
最近だと星になった少年のメインテーマもメロディのわかりやすいものでしたが、aquaと違いコード進行は洗練されています。どちらが好きかと言われれば今はこっちだなぁ。笑
しかしaquaには過ぎ去りし日々の思い出が詰まっているので、今でも時々弾きたくなるのです。(演奏技術は中学生の頃から大して進歩していないので転調後はやっぱり引っかかる)
【音楽紹介第1回】ワーグナー / 歌劇「リエンツィ」序曲
さて音楽紹介です。第一回とか銘打ってますが続くのかは未定。
高校の部活の先輩が一時期タンホイザーに熱を上げていたのに思い切り触発されて僕もタンホイザーを初めとしたワーグナー作品を聴きまくったりなんかしてた(してる)んですけど、その中でも相当の若書きの部類に入るのが歌劇「リエンツィ」です。そして今回はそのハイライト的な作りになっている序曲のご紹介。
ただでさえ若書き、序曲、と"そういう曲"になる要素が揃っているって言うのに、どうやら商業的な成功が下心にあったらしく、まぁ言わずもがな"そういう曲"に仕上がってるわけなんです 笑
まぁ僕も"そういう"方面に振り切ってる曲は好きなんで、(e.g. チャイコフスキー「1812年」) この曲も気に入ってしまったということなんです。
初めて聴いた演奏はテンシュテット:ベルリンフィルのもの。テンシュテットはマーラーの交響曲全集でファンになり色々買い漁っていて、その途中でこれに辿り着いたってわけなんですけど、この演奏がまた粘っこい。
その後に聴いたマゼール:フィルハーモニアの演奏の方が"やり過ぎ感"が出てて好みだったんでその演奏を載せようかと思ったんですが動画が見付からなかったのでこれにしました。
1988年、サントリーホールでのライブだそうです。指揮はテンシュテット、演奏は氏率いるロンドンフィル。
これはベルリンフィルのものより更に粘っこい。しかし良い。
難点を挙げるとすれば7:31からのリエンツィを讃える旋律、ここは僕が大好きな部分なんですがオーボエがうるさい。あとは終盤に粘っこさが薄れて急にイケイケになってしまうところかなぁ。元の曲が曲なんでイケイケなのは構わないけれど、それならマゼールのように終始イケイケでいて欲しかったし、それでないなら終始粘っこく行った方が好みだった。まぁそこは完全な好みなので良いんですが。
とにかくこの曲は序曲ってこともあり、クラシックをあまり聴かない人も気楽に聴けるような作品ってことで第一回目の紹介とさせてもらいました。
曲が曲なんで音楽的に語ることも特に無く.......笑
因みに若書きと言えばウェーベルンは20歳にしてあのパッサカリアを書いています。恐るべし。
↓ おすすめ演奏。画像は見付からず。 それでは。
七夕 / アルバムリリースについて
いやあ今日は七夕ですな。七夕の思い出というと僕は学校給食ですね。小学校の頃はそういった年中行事の度に特別メニューが出て、毎年楽しみにしてたもんです。
それでもって七夕のときは星型のカラフルな"何か"が散りばめられたソーダ味のゼリーが定番でした。その日に欠席した子の分を奪い合う、いわゆる「おかわりじゃんけん」ってのに異様な情熱を燃え上がらせたもんです。懐かしいなぁ。
因みに中学校には僕が2年生(3年生だったかな?)の頃に新設されたランチルーム(今思えば値段も味もかなり良かった)があり、そこでも七夕なんかの時には特別メニューが出たんですが、ああいった物ってのはなんとも形容しがたいワクワク感がありますなぁ。
仕事を始めてからというもの、そういった季節感というか時節感(?)を感じることが少なくなっているので、なかなか恋しい気持ちになったりもしますのです。
mixiなんかを見てても、やれ花見だバーベキューだの言っている同年代に羨ましさを感じるものです.......(遠い目
地元には七夕祭という祭があり毎年結構な規模で賑わってるんですが、それが今日ではなく8月の7日前後なんですねぇ。その理由にはまたその祭のルーツが色々関係してるんですが面倒くさいので割愛。その祭に関する思い出は山ほどあるのでその時期になったら書くかもね。
あと二時間で始まる氷菓11.5話のUST配信が七夕プレゼントだと思うことにしますか。
んでもってアルバムリリースについてなんですが、結論から言うと大分遅くなりそうです。仕事があり得ないレベルで忙しく制作に割く時間が全く取れない、というかまず家にめったに帰れないような状況なので正直いつになるか僕自身わからないような状況でして.....
楽しみにしてくれてた人もいたのでちょっと申し訳ないんですが、Logic開くことも困難な現状なのでお許しを......
あとアルバムのアートワークについてですが、数名の方にサンプルを送っていただいて現在選考中なんですが、実はまだサンプルが全て出揃っていない状況なので選考結果をお伝えするのももう少し先になりそうです。
とまぁ後ろ向きなことばかりではなく、近日制作環境を色々と拡張する予定なので時間さえ取れるようになれば高まったモチベーションでガシガシ制作出来るかと思います。自分もそれを励みにしてガシガシ社畜してます。
ぶっちゃけ次の次のアルバムのコンセプトが固まってきてるんですけどまぁそれはだいぶ先の話ですな。
しかしお腹が空いた。財布が大変に寂しいので誰か僕に高級寿司を食べさせてください。
因みに七夕ゼリーはこういうの。 やっぱりみんな思い出に残ってるんだなぁ。
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